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510バッテリーの基礎

THREAD / VOLTAGE / PREHEAT

リキッドを吸う道具を調べ始めると、ほぼ必ず「510」という数字に出会うのに、それが何を指しているのかをきちんと説明している場所は案外少なく、よく分からないまま買ってみて、カートリッジが付かない、吸っても煙が出ない、味が焦げている、というところで初めてつまずく人が多い。このページでは、そうなる手前で知っておけば済むことを、当店のバッテリーを例にしながら順番に並べていく。

知っていれば、どれも数秒で片付く話だ。

510とは何か

510というのは、カートリッジとバッテリーをつなぐネジの規格の呼び名で、外径7mm、ネジ山の間隔0.5mmという寸法(M7×0.5)が揃っているからこそ、作ったメーカーが違っていても、カートリッジをバッテリーにねじ込めば基本的にはそのまま使える。名前の由来については、ネジ部分の太さがおよそ5mmで山が10本あるからだという説明もあれば、2000年代の終わりに中国のJoyetech社の製品から広まった呼び名がそのまま定着したという説明もあって、実のところはっきりしていないのだが、どこかの団体が会議で決めた規格ではなく、よく売れた製品の寸法に後から皆が合わせていった結果として標準になった、という点ではどの説明も一致している。

仕組みそのものは単純で、中心にある小さなピンがプラス、周りのネジ山がマイナスの接点になっていて、ねじ込むことで両方が触れ合い、はじめて電気が流れるようになっている。

規格が約束しているのは、つながるところまでだ。

バッテリーとカートリッジの役割

バッテリーの仕事は電気を送ることだけで、リキッドを実際に温めているのはカートリッジの中にある加熱部のほうだから、味の良し悪しや吸いごたえの大部分はカートリッジとリキッドの側で決まり、同じバッテリーでもカートリッジを替えればまったく別の体験になる。逆に言えば、バッテリーに求めることはそれほど多くなく、狙った電圧を安定して出せること、カートリッジをしっかり固定できること、充電に手間がかからないことの三つが揃っていれば、それ以上に高価な機種を選ぶ理由はあまりない。

もうひとつ知っておきたいのが加熱を始めるきっかけの違いで、ボタンを押しているあいだだけ加熱するタイプと、吸い口から吸ったときの空気の流れを本体が感じ取って自動で加熱するタイプとがあり、後者は吸うたびにボタンを探す必要がないぶん、初めての人にはこちらのほうが扱いやすい。当店の510 BATTERYは、吸うだけで作動するほうのタイプだ。

主役はカートリッジで、バッテリーは舞台だ。

電圧の選び方

電圧を上げると加熱部に流れる電気が増えて温度が上がり、一口あたりの煙の量は増えるものの、その分だけリキッドが焦げやすくなって味が落ち、カートリッジの寿命も縮みやすくなる。反対に電圧を下げれば煙は穏やかになる代わりに香りが立ちやすく、テルペンの違いを味わいたいのであれば、こちらのほうが向いている。

どちらが正解というものではなく、好みと使っているカートリッジとの相性で決まる話なので、カートリッジ側に推奨電圧が書かれていればそれに従い、書かれていなければいちばん低い設定から始めて、物足りなければ一段ずつ上げていくのが、もっとも失敗の少ないやり方になる。当店の510 BATTERYは2.4V、2.8V、3.4V、3.8Vの4段階で、ボタンを3回押すたびに低い方から順に切り替わっていく。

迷ったら低い方から。上げるのはいつでもできる。

プレヒートとは

リキッドは温度が下がると粘りが増し、主成分の濃度が高いものほどその傾向が強く出るので、冬の朝や冷房の効いた部屋では、カートリッジの中のリキッドが加熱部まで降りてこず、吸っても煙がほとんど出ないということが起こる。プレヒートはそういうときのための機能で、吸わない状態のまま数秒間だけ弱く温めてリキッドを柔らかくし、加熱部まで行き渡らせてから普段どおりに使えるようにするものだ。当店のバッテリーではボタンを2回押すと作動するので、寒い時期に急に吸えなくなったと感じたら、故障を疑う前にまずこれを試してほしい。

冬の「吸えない」は、たいてい寒さのせいだ。

カートリッジが付かない・吸えないとき

いちばん多いのはカートリッジの寸法の問題で、510のネジが合っていても、胴が太すぎたり長すぎたりすると、当店のバッテリーのようにカートリッジを本体の中に収めるタイプではベースが閉まらなくなる。当店の510 BATTERYが対応しているのは、太さが直径9.2mmから14.5mmまで、長さが62mmまでのカートリッジなので、他のお店のカートリッジを使うときは、先に寸法を確かめておくと安心だ。

次に多いのが締めすぎで、力いっぱいねじ込むと中心のピンが押し込まれたり接点が傷んだりして、かえって電気が流れなくなることがあるから、軽く止まったところで手を離すくらいがちょうどいい。反対に緩すぎても接点が触れないので、反応しないときは一度外してから、まっすぐ当てて軽く締め直してみて、それでも駄目なら接点にリキッドが付いて固まっていることがあるので、綿棒に消毒用アルコールを少しだけ含ませて拭き取ってみる。

吸うだけで作動するタイプには特有のつまずきもあって、吸う力が弱すぎると本体が空気の流れを感じ取れずに反応しないことがあるので、ストローで飲み物を吸うときのように、ゆっくり長めに吸うのがコツになる。そもそも電源が切れていれば吸っても何も起きないから、画面が点かないときは、ボタン5回で電源が入っているかを先に確かめておきたい。

焦げたような味がする場合は、電圧が高すぎるか、カートリッジの残りが少なくなって加熱部が乾いているかのどちらかであることが多い。

壊れたと決める前に、外して、拭いて、締め直す。

当店の510 BATTERYの使い方

吸うときには何も押す必要がなく、それ以外の操作はすべて本体のボタンひとつで、押す回数によって機能が切り替わる仕組みになっているから、最初にこの表だけ覚えてしまえば、あとで説明書を探す必要はない。

吸う 電源が入った状態で、吸い口から吸うだけ(ボタンは押さない)
ボタン5回 電源のオン/オフ
ボタン3回 電圧の切り替え(2.4V → 2.8V → 3.4V → 3.8V)
ボタン2回 プレヒート
ボタン7回 パフカウントのリセット
充電 本体下部のUSB-Cポート
対応カートリッジ 直径9.2〜14.5mm、長さ62mmまで
カートリッジの取り付け 本体下部のベースを引き下ろして外し、カートリッジを付けてからベースを戻す

カラーはwhite、black、green、blueの4色で、価格は2,500円。これから始めるのであれば、このバッテリーにCBX 30%の0.5mlを組み合わせたスターターキットが5,800円で、単品で揃えるより900円安くなる。

最初の一本は、それで足りる。


バッテリーにはリチウムイオン電池を使用しています。夏の車内など高温になる場所に放置しない、水に濡らさない、本体の膨らみや異常な発熱に気づいたらすぐに使用をやめる、の3点を守ってください。当店の商品は20歳以上の方を対象としています。

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510 BATTERY2,500円 スターターキット CBX 30% 0.5ml + 510 BATTERY5,800円

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